結論から申し上げると、
英文法の基礎に不安がある受験生には、『大岩のいちばんはじめの英文法』を使って基礎を固めることをおすすめします。(ここでいう基礎とは、それぞれの品詞の役割、五文型などのことです)
「名詞や形容詞などの品詞の役割」
「可算名詞と不可算名詞の違い」
「五文型の仕組み」
こうした英文法の基本を、すぐに説明できますか?
もし答えるのが難しいなら、この参考書はぜひ一度手に取ってほしい一冊です。
特に、品詞や五文型といった基本事項は、その後の英文解釈を学ぶうえで重要になります。文法の基礎が曖昧なままだと、英文の構造を理解できず、参考書の解説を読んでもなかなか頭に入ってこないことがあるからです。
筆者は、次のようなルートで英語を勉強しました。
- 『大岩のいちばんはじめの英文法』で基礎を固める
- 『Next Stage』などの文法問題集で知識を定着させる
- 『英文解釈の技術60・100』で英文の構造を理解する
- 英文解釈で学んだ内容を意識しながら、英語長文の演習と音読を繰り返す
このルートで学習を進めた結果、私文入試で戦える英語力を身につけることができ、受験ではMARCHに全勝することができました。
もちろん、必要な参考書や学習順序は、現在の学力や志望校によって変わります。
それでも、英文法の基礎に不安がある受験生にとって、『大岩のいちばんはじめの英文法』は英語学習を始めるうえで心強い一冊です。
では、なぜ筆者はここまでこの参考書をおすすめするのでしょうか。
次章では、仮面浪人時代の実体験をもとに、実際に使って感じた効果や、後の英文解釈の学習にどのようにつながったのかを詳しく紹介します。
筆者が『大岩のいちばんはじめの英文法』をここまでおすすめする理由
1.大岩を使おうと思ったきっかけ
筆者が本参考書を使うようになったきっかけは、現役時代に志望校に全落ちしたことでした。
現役時代の筆者は、『ターゲット1900』で単語を覚え、『Next Stage』をひたすら周回し、予備校の英語長文講座を何となく受講する、といった形で英語の勉強を進めていました。
『Next Stage』を購入した理由も、「周りがみんな使っているから」というものでした。自分の理解レベルに合った参考書なのか、解説をきちんと理解できているのかを深く考えず、ただ周回を重ねていたのです。
その結果、解説を理解するというよりも、繰り返し解いたことで答えを覚え、「理解した気になっている」状態になっていました。
五文型や品詞といった英文法の基礎を十分に理解できていないまま長文の参考書に手を出し、言われるがままに音読を繰り返していました。
しかし、模試の点数は思うように伸びませんでした。英語の基礎が身についていないことにうすうす気づきながらも、それを認めるのが怖くて、間違った努力を続けてしまいました。
気がつけば、英語の基礎を十分に身につけられないまま受験直前の1月を迎え、結果は志望校全落ち。悔しい結果に終わりました。
受験が終わった瞬間に浪人を覚悟し、現役時代の勉強を振り返って、自分に足りなかったものを分析し直しました。
そこで出会ったのが、『大岩のいちばんはじめの英文法』です。
ネットで参考書のレビューを調べると、「中学英語レベルから解説されていて分かりやすい」「基礎固めに最適」といった声が多く見つかりました。
当時の筆者は、「自分は中学レベルからやり直すほどではない」と思い込んでいました。しかし、自宅にあった『Evergreen』で五文型の解説を読んでみたところ、内容をほとんど理解できませんでした。(※あくまで「筆者にとっては」ですが、解説の文章が少し硬く、頭に入りづらいと感じました)
この経験を通して、ようやく「自分には英文法の基礎の基礎から学び直す必要がある」と認めることができました。
そして、講義形式で基礎の基礎から解説してくれる点、「そんな基礎からやり直すの!?」と思うくらいの解説に惹かれ、『大岩のいちばんはじめの英文法』をメルカリで購入しました。
2.大岩を使って英文法の基礎がどう変わったのか
まず、Next Stageなどの文法問題集に載っている問題を、なぜその答えになるのか、理由も含めて答えられるようになりました。
『大岩のいちばんはじめの英文法』は、品詞の解説から始まり、五文型、各文法の説明へと進んでいきます。英文法の基本的なルールを理解したうえで、各単元の学習に進める構成になっています。
そのおかげで、今まで勘で選んでいた文法問題も、正解の選択肢が光って見えるように感じるほど、文法を根本から理解できるようになりました。
特に分かりやすいと感じたのは、名詞の説明です。
参考書では、可算名詞と不可算名詞の違いを「バラバラにしたときに名前が変わるかどうか」という考え方で説明していました。
例えば、pencil(鉛筆)はバラバラにすると木くずになり、名前が変わります。そのため、可算名詞として考えられます。一方、chalk(チョーク)はバラバラにしてもチョークのままで、名前が変わらないため、不可算名詞として考える、という説明です。
もちろん、すべての名詞に当てはまるわけではありません。ただ、筆者にとっては非常に分かりやすい考え方でした。現役時代に疑問だった「なぜwaterにはsが付かないのか」という疑問も、この説明を通して理解できるようになりました。
また、現在完了形と現在完了進行形の違いについても、分かりやすい説明がされていました。
どちらも「継続」の意味を表すことがありますが、大岩では、現在完了形はknowやliveのような状態の継続、現在完了進行形はwalkやrunのような動作の継続、という考え方で説明されていました。
この説明も、筆者には非常に理解しやすく、感動したことを覚えています。なお、こちらもすべての用法をこの区別だけで説明できるわけではありませんが、基本的な違いを理解するうえで役立ちました。
こうした説明の後には、5問の演習問題があります。学んだばかりの知識を思い出し、なぜその答えになるのか根拠を考えながら解く。この繰り返しによって、筆者は英文法の基礎を少しずつ身につけることができました。
章末の問題を、答えだけでなく理由も説明しながら解けるようになったら、次の文法問題集に進む目安の一つになります。そこで、Next Stageやスクランブルなどの演習用問題集に取り組み、知識を定着させていきましょう。
ここで注意してほしいのは、大岩を文法問題集として使うのではなく、英文法を理解するための参考書として使うことです。
まずは最初から通して何周か学習し、基礎を理解した後は、文法問題集で分からない項目が出てきたときに戻って確認する。そんな「辞書のように、分からない項目を確認する使い方」もおすすめです。
大岩が土台作り、文法問題集が家づくりというイメージです。土台となる英文法を理解してから演習を重ねることで、その後の英文解釈の参考書にもスムーズに取り組めるようになると思います。
3.大岩を終えた後、英文解釈や長文読解、音読などの学習効率が上がった
大岩で英文法の基礎を身につけたことで、その後の英語学習も進めやすくなりました。
大岩を終えた後にNext Stageに取り組むと、以前は理解できなかった解説も少しずつ読めるようになりました。そこで気づいたのは、Next Stageなどの参考書がわかりにくいのではなく、解説を理解するための基礎知識が自分に足りていなかったということです。
文法のルールを理解したうえで問題に取り組めるようになり、間違えた問題も、解説を読んで理由を確認しながら復習できるようになりました。
この変化は、英文解釈の学習でも役立ちました。『英文解釈の技術60・100』では、英文の主語や修飾関係などを確認しながら、複雑な英文の構造を捉える方法を学びます。
関係詞や接続詞などの文法知識が身についていると、英文のどこまでがまとまりなのか、どの語句が何を説明しているのかを考えやすくなります。大岩で基礎を学んでいたことで、英文解釈の技術にも比較的スムーズに取り組めました。
また、英文の構造を理解したうえで音読を繰り返すことで、英文を読む感覚も少しずつ変わっていきました。最初は日本語に訳しながら読んでいた英文も、繰り返し音読することで、徐々に英語の語順のまま理解しやすくなっていきました。
このように、大岩で英文法の基礎を身につけたことは、文法問題だけでなく、英文解釈や長文読解、音読など、その後の英語学習にもつながりました。
大岩は、英文法の基礎に不安がある受験生が、その先の英語学習に進むための土台を作ってくれる参考書だと感じています。具体的な英語の勉強ルートについては、別の記事で詳しく紹介する予定です。
まとめ|大岩の英文法はこんな人におすすめ
『大岩のいちばんはじめの英文法』は、英文法の基礎に不安がある受験生におすすめの参考書です。
特に、次のような人に向いています。
- 品詞や文型など、英文法の基本があいまいな人
- Next StageやVintageの解説を読んでも、よく理解できない人
- 英文解釈や長文読解に進む前に、英文法の基礎を固めたい人
- MARCHや日東駒専を目指しているものの、英文法に不安がある人
大岩の魅力は、講義形式で基礎から説明してくれることです。身近な例えも使われているため、英文法を苦手に感じている人でも理解しやすいと感じました。
また、大岩で学んだ内容は、文法問題だけでなく、その後の英文解釈や長文読解にもつながります。英文法の基礎を固める最初の一冊として、ぜひ活用してみてください。
終わりに
英語は、英文法の基礎が身についているかどうかで、その後の勉強の進めやすさが大きく変わります。
英文法に不安がある人は、いきなり難しい参考書に進むのではなく、まずは大岩で基礎を確認してみてください。自分に足りない知識を補うことで、その先の英語学習にも取り組みやすくなるはずです。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
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